TOP > 歯科Q&A > 小児歯科

小児歯科

子どもが歯(歯医者)の治療をいやがります。どうすればよいでしょう?
歯の治療は軽いうちにしましょう。痛いと、恐怖心が高まって、ずっと治療を拒否するようになります。泣いていやがるときは、根気よく通院することです。はじめは待合室まで、次は診療室へ、と少しずつ慣れさせます。治療ができたら、大いにほめてあげて下さい。また、普段からしかるときに歯医者さんを引きあいに出すなどして、恐怖心を植えつけることがないように注意することも大切です。
一番大切なことは、むし歯、歯肉炎、不正な歯ならび・噛み合わせを予防することです。予防処置(歯みがき指導、歯のクリーニング、フッ素塗布、噛み合わせチェックなど)は痛くありません。むしろ子どもでも気持が良いと感じる処置です。子どもが小さい時から、かかりつけ歯科医をもち定期健診を受けることが大切です。

▲上に戻る

子どもが歯の痛みを訴えるときは、どうすればよいのでしょうか?

◎ 応急処置で「やるべき事」
★痛みのあるところをまず冷やす
ハンカチやタオルを冷たい水に濡らし、よく絞って頬に当てて下さい。また、熱が出た時に使う冷却ジェルシートを頬に貼ることも効果的で、手で抑えなくてよいので生活する上で便利です。痛みの原因や状況にもよりますが、長時間の冷やし過ぎはかえって血流が悪くなり免疫反応の妨げになる場合があります。
★子ども用の鎮静剤を飲む
子ども用の鎮静剤(カロナール、小児用バファリンなど)が自宅にある場合には、飲ませてあげると良いです。大人用の鎮痛剤は絶対に服用させないで下さい。

◎ 応急処置で「やってはいけない事」
★痛みのあるところを温める
急性の痛みがある場合に患部を温めると、血流が良くなり神経を圧迫してしまって痛みが強くなってしまいます。運動したり、熱いお風呂に入ったり、体が温まってしまうこたつなども注意が必要です。

★必要以上に触る
刺激を与えてしまうため良くありません。 痛い歯の周りの汚れによって、歯茎が腫れてしまったりする事があるので、うがいや歯ブラシで汚れを取り除いてあげる事は大切ですが、過度な刺激が加わる事によって痛みが増す場合があるので、できるだけそっとしておく事が良いです。 子どもは痛みがあると気になって触ってしまいがちなので、必要以上に触らないように注意して見ていて下さい。
★硬い物・熱すぎる物・冷たすぎる物を食べる
硬い食べ物は、神経を圧迫する原因になってしまうので、できるだけ柔らかい・食べやすい物を食事に出して下さい。また熱すぎる物や冷たすぎる物も刺激になってしまうので、できるだけ常温のものが望ましいです。

上記の応急処置後には、痛みが消失しても必ず歯科医院を受診して下さい。応急処置では根本的な痛みの原因は解決されません。
子どもが「歯が痛い」と言う原因の多くにむし歯があります。むし歯になってから痛みが出るまでには時間がかかるので、痛みが出てしまう前に発見できるように、かかりつけ歯科医での定期健診を心がけましょう。痛くなってからの治療は時間も費用もかかります。むし歯が小さな時に治療できれば、お子さんに不安や痛みを感じさせずに済みます。

▲上に戻る

指しゃぶりは、歯ならびに影響があるのですか?
4~5歳すぎても指しゃぶりをしていると、歯ならびが悪くなります。かといって、むりにやめさせるのは、子どもの精神衛生上よくありません。指しゃぶりの原因(たとえばイライラしていたり、怒ったり、禁止したり、命令したり・・・・)になりそうな欲求不満がないか、よく観察してあげてください。そして、できるだけ話しかけ、指しゃぶりがおかしいことを優しく教えてあげてください。(3歳をすぎてある程度物事の解釈がしっかりできれば、効果があると言われています)自然に治ることもあります。3歳~4歳くらいまでは柔軟な態勢で見ていることも必要です。きちんとした永久歯の歯ならびに導くためにも、かかりつけ歯科医での定期的な噛み合わせのチェックは必要です。

▲上に戻る

親のむし歯は、子どもにうつりますか?

インプラント

むし歯の原因になるミュータンス菌は、お母さんの口から子どもにうつることがあります。お母さんが一度かみくだいた食べ物を、子どもの口に入れることがありますね。このとき、お母さんの口に沢山のミュータンス菌がいると、食べ物を通して、子どもの口にうつります。ですから、お母さん自身がきちんとしたケアと歯の治療を心がけ、ミュータンス菌を低いレベルに保つことが大切です。

▲上に戻る

歯みがきをしても、子どもの歯の汚れが落ちません。なぜですか?
むし歯や色素の沈着などが考えられます。 色素の沈着の場合は特に心配ありません。 磨いても落ちない茶しぶのような汚れは黒色沈着症といって、黒いヤニのようなものが歯の表面全体や歯肉との境付近につくことがあります。 この原因は、唾液や食べ物と関係があるといわれています。 色素の沈着の場合、健康面へ影響するような心配は特にありません。 気になるようでしたら、歯科医院で磨いてもらいましょう、すぐにきれいになります。 ただ、むし歯の可能性もありますので、かかりつけ歯科医で診てもらいましょう。

▲上に戻る

子どもの歯の矯正をしたいのですが、いつから始めればよいのですか?
通常は永久歯が生えてきてからで、良いかと思われますが、乳歯を早期に失うことで永久歯の生えるスペースが足らなくなり、永久歯の歯ならびが悪くなったり、噛み合わせが悪くなることで、顎の成長発育にも影響します。おかしいなと思ったら、早めにかかりつけ歯科医に相談しましょう。

▲上に戻る

子どもの前歯が斜めに生えてきました。どうすれば直りますか?
子どもの前歯が、最初からまっすぐ生えることは珍しく、たいていは斜めに生えてきたり、隙間が開いたりします。上顎の前歯の交換期に、扇状にひらいて生えることを「みにくいアヒルの子の時代」と呼びます。7歳に始まり、10歳の犬歯が生える頃には改善されます。生え進んでいく課程で歯の向きやねじれは直ってきます。生えきった後も顎の成長や隣の歯が生えるにつれて、永久歯の位置や向きは変化していきます。特に問題がなければ前歯が生えそろうまで様子を見ますが、おかしいなと思ったら早めにかかりつけ歯科医に相談しましょう。

▲上に戻る

子どもの口がいつも開いています。何か原因がありますか?身体に悪影響が出ますか?
正しい呼吸は鼻呼吸です。その際、口は閉じているのが正常です。つまり口をポカンと開けた状態での口呼吸は異常ということになります。平常時に口がポカンと開いているということは口の中が乾燥します。乾燥すると唾液による口の中の自浄作用、保護機能が低下し、むし歯や歯肉炎、口臭の原因にもなります。また話すこと、ものを噛むこと、飲み込むことなどの口の機能に問題が出てきます。通常舌は口蓋(口の中の天井)の上顎の前歯の裏側あたりに接していますが、口がポカンと開いている状態では舌は垂れ下がり、正しい顎顔面の成長発育を促せません。鼻呼吸することで、鼻毛により埃などブロックされ(フィルター効果)、鼻腔内の毛細血管による吸気の加湿効果があります。ところが、口呼吸はダイレクトに乾燥した空気を吸い、感染源であるウイルス、細菌、アレルゲン物質を体内に取り込むので全身的な感染リスクも高まります。ただ、鼻で呼吸できない原因であるアレルギー性鼻炎、鼻中隔彎曲(びちゅうかくわんきょく=左右の鼻の間の壁が曲がる)などの鼻の障害がある場合もありますので、耳鼻咽喉科との連携が必要になる場合もあります。

▲上に戻る

乳歯は抜け落ちるので、虫歯の治療や、歯の矯正はしなくてもよろしいのでしょうか?
むし歯を放置すると、栄養障害などが起こり、歯ならびの悪い場合は大人の歯にも影響が出ることが危惧されます。歯ならびが悪いと、食物の消化を悪くしたり、好き嫌いができることもありますので、 かかりつけ歯科医で見てもらいましょう 。

▲上に戻る

よく歯ぎしりをします。歯ならびが悪くならないか心配です
子どもの歯ぎしりは、ほとんどが一時てきなものです。生えかわりで、複雑に変化する口の中の状態に、筋肉がまだ順応せず、ストレスとしておきていることが多いようです。ただ、あまりひどい歯ぎしりは、血液の循環を悪化させ、歯周疾患の原因になったり、噛み合わせへ悪影響を及ぼし、顎の関節へ負担をかけたりすることがあります。歯ぎしりが長引くようでしたら、早めにかかりつけ歯科医に相談しましょう。

▲上に戻る

↑