◎ 応急処置で「やるべき事」
★痛みのあるところをまず冷やす
ハンカチやタオルを冷たい水に濡らし、よく絞って頬に当てて下さい。また、熱が出た時に使う冷却ジェルシートを頬に貼ることも効果的で、手で抑えなくてよいので生活する上で便利です。痛みの原因や状況にもよりますが、長時間の冷やし過ぎはかえって血流が悪くなり免疫反応の妨げになる場合があります。
★子ども用の鎮静剤を飲む
子ども用の鎮静剤(カロナール、小児用バファリンなど)が自宅にある場合には、飲ませてあげると良いです。大人用の鎮痛剤は絶対に服用させないで下さい。
◎ 応急処置で「やってはいけない事」
★痛みのあるところを温める
急性の痛みがある場合に患部を温めると、血流が良くなり神経を圧迫してしまって痛みが強くなってしまいます。運動したり、熱いお風呂に入ったり、体が温まってしまうこたつなども注意が必要です。
★必要以上に触る
刺激を与えてしまうため良くありません。 痛い歯の周りの汚れによって、歯茎が腫れてしまったりする事があるので、うがいや歯ブラシで汚れを取り除いてあげる事は大切ですが、過度な刺激が加わる事によって痛みが増す場合があるので、できるだけそっとしておく事が良いです。 子どもは痛みがあると気になって触ってしまいがちなので、必要以上に触らないように注意して見ていて下さい。
★硬い物・熱すぎる物・冷たすぎる物を食べる
硬い食べ物は、神経を圧迫する原因になってしまうので、できるだけ柔らかい・食べやすい物を食事に出して下さい。また熱すぎる物や冷たすぎる物も刺激になってしまうので、できるだけ常温のものが望ましいです。
上記の応急処置後には、痛みが消失しても必ず歯科医院を受診して下さい。応急処置では根本的な痛みの原因は解決されません。
子どもが「歯が痛い」と言う原因の多くにむし歯があります。むし歯になってから痛みが出るまでには時間がかかるので、痛みが出てしまう前に発見できるように、かかりつけ歯科医での定期健診を心がけましょう。痛くなってからの治療は時間も費用もかかります。むし歯が小さな時に治療できれば、お子さんに不安や痛みを感じさせずに済みます。